間違いのない印鑑・ハンコ作りをお手伝いするサイト「印鑑の選び方」

●●●印鑑の造り・素材について●●●

【印鑑の造り】

○彫りの深さ

 印鑑は、長く使うものです。すぐに溝が目詰まりしたり、磨耗して溝が浅くなるものは、品質が悪い印鑑です。しっかりと深くまで彫ってある印鑑が、質の良い長く使える印鑑と言えます。安いだけの粗悪品のほとんどは、彫りが浅くて、すぐに目詰まりしてしまいます。
 ただ、手彫りの高価な印鑑でも、会社の印鑑の場合などは、印影が複雑になってしまい深く彫り上げることができないため、質が悪くなってしまう場合もあります。

○材質の違い

 印鑑の材質には、印材に向いている素材と、向いていない素材があります。「柘」「黒水牛」「オランダ白水牛」「象牙」は、粘りと弾力性があるため、印材として優れています。希少価値の違いで値段は違いますが、どれを選んでも十分良い印鑑が作れます。
 ただし、同じ材質で印鑑を作っても、粗悪品と良質なものには差があります。具体的には、「芯持ち」か、そうでないかです。粗悪品のほとんどは、印材の中心に「芯」が無い「芯無し」です。これらは芯が無いため、「芯持ち」と比較すると割れ安く、長持ちしにくい質の悪いものです。実印や会社の印鑑として使う場合、長持ちする「芯持ち」を選ぶのが無難です。


【印鑑の素材】

○本象牙(ほんぞうげ)

 印鑑の王様とも呼ばれるほど、印鑑の中では最高級の素材と言える印材です。高い耐久性、重量感、光沢があり、朱肉とよく馴染みます。象牙の印鑑はワシントン条約により輸入が制限されているため、希少価値が高くなっています。

○柘(つげ)

 植物性の印材として、古くから愛用されています。木材の中では密度が高く硬質であり、使用するほどに、艶が出て見た目にも美しい印材です。長期使用で印材が削れることもあります。

○黒水牛(くろすいぎゅう)

 水牛の角です。芯がある芯持という中心部分で、高級素材です。通常、黒水牛というと、真っ黒に染められた印材ですが、天然黒水牛は染めることなく、天然の色そのままの黒色なので、黒水牛と比べると表面にうっすらと模様がうかび上がっているのが特長です。

○オランダ水牛(おらんだすいぎゅう)

 水牛の中でも特に硬質で粘りがあり、より優れた印材として知られている印材です。実は陸牛ですが、芯がある芯持ちという高級素材です。白タイプは柄が無く、非常に綺麗ですが、象牙ほど白くはありません。

○チタン(ちたん)

 新素材の印鑑です。落としたぐらいでは欠けず、半永久的に減らない印面という最高の耐久性を持っています。金偏に太と書いて「チタン」と読む事から、“お金が太る” と縁起をかつぐ人もいます。

○瑪瑙(めのう)

 昔から多くの方に人気のある石材です。

○虎目石(とらめいし)

 美しく特徴のある模様が個性的な石材です。